子育ての悩みを解決

中学受験前なのに子どもが勉強しない!困ったときの対処法

■このページの内容は■

勉強しない小5の息子

年が明け、6年生の中学受験シーズンが本格化していますね。
来年は我が身。小5のお子さんを持つ怒りんぼかーさん(通称:オコママ)から
こんなお悩みが届きました。

「中学受験はする」のに「勉強はしない」

オコママ
オコママ
子どもが中学受験をするので塾に通わせているのですが

自分から勉強をしないし塾にも行きたがらないんです。

どうしたらいいでしょうか・・・。

やまだともこ
やまだともこ
なるほど・・・。

このときの親の心理を考えてみると

  • 子どもの将来のことを考えれば、中学受験をしてほしい。
  • 本当は、自分の将来のことを考え、目の前の「中学受験」に向き合って、自分からやる気を出して勉強をしてほしい。
  • だけど、やる気がないなら高い塾代を払い続けるのはもったいない。いっそのこと自分から「中学受験をやめる」と言ってくれたらいいのに。

と、思っているケースがほとんどです。

そうですよね。

学歴や学力があることで
将来の選択肢を増やしてあげたい親心があり

とはいえ、経済的なことを考えれば
成果に結びつかない出費は抑えたい

・・・というか
他の出費や貯金を我慢してまで
子どもの塾代を捻出しているのに
その支出を有効活用してくれない子どもに腹が立つ

ということも、あるかもしれません。

そもそも
どうして子どもの将来のことなのに
私がこんなに世話を焼いてあげなければいけないのか。

とか

「勉強しなさい」と言い続けないと勉強しないなんて
この子は自立できるのかと思うと不安になる。

とか・・・

とにかく、ママの心理は

もーーー!!!

中学受験するなら、勉強しなさい!
勉強しないなら、中学受験をやめなさい!!

と、なりがちです。

そのお気持ちは、とってもよくわかります。

どうして子どもは中学受験をやめたくないのか

今度は子どもの心理を考えてみましょう。

勉強は、したくない。

だけど

中学受験は、したい。

大人から見ると、矛盾しているように見える言葉。

どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。

勉強をしない心理とは

まず、「勉強をしない」という行動。
これは、ママも過去に思った経験があるのではないでしょうか。

ちょっと思い出してみてください…

中学受験はしたい。
そして、勉強を必要だとは感じている。

それなのに
どうして勉強をしないのか。

それは、

  • 面倒だから
  • 他にやりたいことがあるから
  • 勉強をする意味がよくわからないから

というケースがほとんどです。

だから
子どもの「勉強をしない」という行動は

  • 大人のいうことを聞きたくない
  • 自分の将来がどうなってもいい
  • 勉強がすごく嫌い

という意味ではないのですね。

中学受験を諦めたくない心理とは

では、今度は
「中学受験は、したい」という言葉の意味を考えてみましょう。

この気持ちを想像したことがありますか?

小学生の子どもにとって
中学受験は「未知なるもの」です。

「中学受験」つまり、「未知なるもの」に対して
自分の信頼する親や、担任や、塾が

「将来のために、中学受験をした方がいい」
口をそろえて言っているのです。

さらに、場合によっては

ここに至るまでの間に
自分が

「中学受験をしない」とか
「勉強をしたくない」とか
「塾に行きたくない」とかいう発言をするたびに

誰かが不機嫌になったり
誰かから怒られたりするという経験を
何度も繰り返しています。

10年ちょっとしか生きていない子どもが
この大人たちを前にして

「中学受験はしない」という答えを
自分から言い出せるでしょうか。

子どもは、大人の期待に応えたいと思っているし
自分の将来がシアワセであったらいいとも思っているのです。

また
本心では「中学受験をしたくない」と思っていても
周りの大人をがっかりさせると思うと、
言葉にできなかったり、行動に移せなかったりすることもあるのかもしれません。

そう思えば

「中学受験をしたい」という言葉の意味は

  • 大人の期待に応えたい
  • 自分の人生がよりよくなる選択肢があるなら諦めたくない
  • がっかりする結果があるとするならば、できるだけ先延ばしにしたい

であると捉えることができませんか?

中学受験をやめる勇気も持ちたい

オコママ
オコママ
そんなこと言っても、自分から勉強しないなら
「勉強しなさい」って言わなきゃいけないのも、このまま塾代を払い続けるのも嫌なんです!!

自分から「中学受験はしない」と言ってくれれば、それで終わりにできる気もするのに…。

やまだともこ
やまだともこ
そうですね。
ママも、自分からは諦めたくないんですよね…。

そんなときには
「子どもを信頼して任せてみる」という
選択をしてみてください。

具体的には、お子さんに対して

「ママは、あなたの力を信じることにしました!

 今日から1週間
 ママはあなたに『勉強をしなさい』とは
 言いません!
 
 自分が必要だと思う行動をしてみてください。
 
 1週間後に、中学受験をするのか、しないのか
 自分で決めた答えを教えてね。
 
 あなたが決めた答えを、尊重します。」

と、宣言してみてください。

どうでしょうか?
勇気がいりますか?

そんなときには
ご自身が子どもに本当に求めていることを
思い出してください。

それは、学歴や学力ということを超えて

「自分の将来のために自立をして
 シアワセな人生を送ってほしい」

という願いがあるのではないでしょうか。

すこし客観的に考えてみましょう。

そもそも
「勉強しなさい」というママの言葉に
素直に従っている子どもが

自立すると思えますか‥?

将来にわたって親が心がけるべきこと

「任せる」と決めた以上、ママ自身が忘れずにいて欲しいことがあります。

それはこの5つ。

  1. 「勉強しなさい」とは、言わないこと。
  2. 子どもが勉強をしなくても、嫌な顔をしないこと。文句を言わないこと。
  3. 勉強をしている姿を見たら、軽く笑顔でうなずき、大げさに褒めたり喜んだりしないこと
  4. 起きたとき、学校に行くとき、帰宅したときに、目を見て笑顔であいさつをすること
  5. 食事の時間に機嫌よく過ごすこと

これを守れば

子ども自身の「勉強をするかしないか」という行動が
親の機嫌のスイッチになるのではないということと

「勉強をするかしないか」に関わらず
この家が自分の居場所なのだという安心感があることで

本当に自分が望む答えを出せる環境を作り出すことができるでしょう。

それでもやっぱり気になるなら

それでもやっぱり
親として、子どもが勉強するかどうかは気になるもの。

気になるならば、他のこと集中してみましょう。

昔好きだったお菓子作りをしてみたり、気になっていた連続ドラマを観てみたり
おしゃべりをしたり買い物をするために、外に出かけてしまうのもいいかもしれませんね。

とにかく
ママ自身が子どもを気にせず機嫌よく過ごすために、自分の時間を作りましょう。

設定する期間は、まずは1週間です。

たとえば1週間、
子どもが全く勉強しなかったとしても
その子の人生に大きな変化は起こりづらいですよね。

インフルエンザにでもかかったと思って
「今は、何も言わない!」と
ママも覚悟を決めてみてください。

ママが行動を変えなければ変化は起こりません。

ママが行動を起こすから、子どもが変化するのです。

 

要点まとめ

子どもを信じて任せること
任せた期間はできるだけ機嫌よく過ごすこと
そのためにママが自分の好きなことをすること

ぜひ、やってみてくださいね。

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やまだともこ(元・怒りんぼかーさん)
高3長女(N高)・高1長男(N高)・中2次女(公立中)の3人の子育て中。 自身が子育てにイライラした経験から、子どもを自立に導き、子どもと信頼・尊敬しあう関係を築きながら人生を楽しむママを増やす神親ナビゲーターとして、ママたちが子育てや人生をもっと楽しめるようになる講座をZoom(オンライン)で日々開催。 子育ての悩みを解決する読者5,300人超のメルマガも発行中。 →TVで紹介された!子どもが自分から宿題をするようになる7つの方法とは